高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の偽物を販売したとして、警視庁生活経済課と西新井署は26日、商標法違反の疑いで東京都足立区東和のタクシー運転手、根本旭人(あさと)容疑者(46)を逮捕した。同課によると、根本容疑者は「偽物を売ったことは間違いありません」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、昨年3月中旬ごろ、足立区江北の飲食店で、埼玉県在住の中学2年の男子生徒=当時(14)=に、偽のルイ・ヴィトンの財布など3点を計3万円で販売し、ルイ・ヴィトン・マルチエ社の商標権を侵害したとしている。
同課によると、男子生徒が同級生とともに昨年2月、JR渋谷駅前からタクシーに乗り、「ヴィトンの店に行きたい」と告げたところ、根本容疑者が「コピーでいいならおれが売ってあげる」と販売を持ちかけたという。男子生徒は後日、根本容疑者の携帯電話に連絡し、財布などを購入した。
男子生徒と同級生は、この数日前に北区で通行人の女性(80)から現金約50万円などの入ったハンドバッグをひったくったとして、6月に窃盗容疑で警視庁に逮捕された。男子生徒の自宅から偽の財布などが見つかったため、警視庁が入手先を調べていたところ根本容疑者が浮上した。
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